この記事では、仮想通貨の最新動向と私の運用実績を紹介します。
この記事で解決できる悩みごと
- 仮想通貨の値動きが激しいけど理由がわからなくて不安
- 仮想通貨投資のリアルな実績が気になる
仮想通貨は他の金融商品と比べてリスクが高く、値動きの大きな資産です。
その動きは、世界経済(特に米国)の動向などに敏感に反応するものと思われます。
この記事では、私がこれまでに経験した株式やFX投資の知識をベースに、今週のマーケットのポイントと、私の運用実績をまとめます。
今週(8/13土~8/19金)のポイント
今週(更新が遅れてしまったので先週)のポイントは以下の通りです。
ここだけ読んでおけば、ざっくりですが仮想通貨の最新動向(値動き)が分かります。
- ビットコイン(BTC)は8/13(土)に330万円を超えた後、週の初めまで何度か330万円台に上昇したが、週後半にかけて徐々に下落
- 8/19(金)には300万円台から一時は280万円を下回る急落。その後は280万~290万円の間で推移
- 週前半は、世界最大の資産運用会社ブラックロックが機関投資家向けにビットコインの商品提供を開始したこと(市場の拡大)を好感
- 8/19(金)の急落は、米国の金利上昇が要因(※詳細はこのあとで解説します)
価格の変化(8/13土→8/19金)と運用実績
ビットコイン(BTC) 3,189,777円→2,928,551円(▲8.2%)
イーサリアム(ETH) 251,986円→232,228円(▲7.8%)
今週は週末にかけてBTC、ETHともに大きく下落しました。
今週の私の運用実績は、投資額に対して+38,040円でした!
保有しているBTC、ETHともに下落したことで、前週と比較して利益が減少してしまいました。
前週は46,233円の利益でしたので、前週の利益から▲17.7%減少したことになります。
これは週末の下げが大きかったことが要因だと考えられます。
なぜこんなに下がったのか不安に思う方もいると思いますので、もう少し詳しく解説していきますね。
週末に大きく下落した背景
ここでは、8/19(金)から仮想通貨相場が大きく下落した背景について解説します。
結論を先にいうと、米国の金利上昇が仮想通貨の下落の要因であると考えられます。
先週の仮想通貨市場は、週前半は世界最大の資産運用会社であるブラックロックが機関投資家(※)向けにビットコインの商品提供を開始したことなどを好感して上昇基調でした。
その後は、中国経済の景気減速が懸念されるなど、相場にとってマイナスの材料もあり、価格は緩やかに下落していましたが、大きな動きを見せたのは週末にかけてでした。
以下のチャートは米国の10年物国債利回り(以下、米10年金利)ですが、この1か月間で2.6%から3%近くまで急上昇(赤枠はこの1週間の動きです)しました。
先週も気になるニュースのコーナーで少し触れましたが、米国はいま年8~9%ものインフレ(消費者物価の上昇)に見舞われており、米国の中央銀行がそれを抑えるために政策金利(※)を引き上げ続けている状況です。
金利を上げると経済活動が徐々に活発ではなくなり(景気が減速して)、インフレも収まっていくという流れになります。
米国では、ことあるごとに中央銀行の関係者たちが「インフレを抑えるために政策金利を上げますよ」というメッセージを発しており、これが国債のマーケットで意識され、金利が上がっているわけです。
ここ最近、仮想通貨は米10年債と逆相関の関係にあるのですが、8/19(金)は米10年債金利が大きく上昇したため、逆にBTCやETH価格が大きく値下がりしたのだと思われます。
米10年金利が上がると仮想通貨が下がる関係性は状況によって変わりますが、今後しばらくは、この関係性が続く可能性があると私は予想しています。
とはいえ、金利は今後永遠に上がり続けるわけではないので、仮想通貨を買うチャンスはあると考えています。
細かいことは省略しましたが、以上が週末に価格が急落した背景の解説です。
※機関投資家・・・銀行、生命保険会社、年金基金など大量の資金を使って株や債券による運用を行う大口投資家のこと
※政策金利・・・中央銀行(日本では日本銀行、米国ではFRB)が設定する金利のことで、銀行の預金金利や貸出金利などに影響を及ぼす
今週の気になったニュース
ここでは、今週のマーケットや仮想通貨について気になったニュースをピックアップします。
ここを読んでいただくと、どんなニュースが仮想通貨の値動きに影響を与えるか、いま何が話題となっているか徐々にわかるようになるかと思います。
こちらの記事でも、週末のBTC急落の原因を分析しています。ドル高が背景にあるとしていますが、その裏には米10年金利の上昇があります。
株式市場との連れ高は期待できず!?暗号資産の運命は金利次第か?
週末の急落とは関係ありませんが、米10年金利との関係をもう少し詳しく解説しています。
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値動きの理由がわかれば不安は減らせる
ここまで、仮想通貨の最新動向や私の運用実績を振り返ってきました。
今後も、わかりやすくお伝えできるように改善しながら更新する予定です。
仮想通貨に投資していると、価格の値動きが激しくて不安になってしまう人も多いのではないでしょうか?
そこで、なぜ価格は動いたのか?このまま保有し続けて良いのか?といった判断をするためにも、定期的に値動きの背景について私なりの考えを発信できたらと思っています。