この記事で解決できる悩みごと
- この1週間の値動きの理由がわからない
- 日々の値動きが激しくて投資して本当に大丈夫なのか不安
- 仮想通貨投資のリアルな実績が気になる
仮想通貨は他の金融商品と比べてリスクが高く、値動きの大きな資産です。
その動きは、世界経済(特に米国)の動向などに敏感に反応するものと思われます。
この記事では、私がこれまでに経験した株式やFX投資の知識をベースに、今週のマーケットのポイントと、私の運用実績をまとめてご紹介します。
今週(8/27土~9/2金)のポイント
今週のポイントは以下の通りです。
ここだけ読んでおけば、ざっくりですが仮想通貨の最新動向(値動き)が分かります。
今週のポイント
- ビットコイン(BTC)は8/26(金)のジャクソンホール会議(※1)後に280万円を割り込んで下落
- その後は260~270万円の間で推移
- 背景にはFRB高官(※2)たちの相次ぐ発言が米国の金利上昇要因となり、仮想通貨の値動きにはマイナスの影響
- 9/2(金)発表の雇用統計(米国の景気を見るうえで重要な経済指標)に対する反応は限定的
※1・・・米国ワイオミング州のジャクソンホールで毎年8月に開催される経済政策シンポジウム。世界各国から中央銀行総裁や政治家、学者などが参加し、世界経済や金融政策について議論する場。
※2・・・米国の中央銀行(FRB)のメンバー。米国の金融政策を決定する会合の参加者で、彼らの発言はマーケットに影響を与える。
価格の変化(8/27土→9/2金)と運用実績
ビットコイン(BTC) 2,908,087円→2,850,228円(▲2.0%)
イーサリアム(ETH) 224,611円→229,246円(+2.1%)
今週は、先週末に大きく下落したあと、BTCは狭いレンジの中で取引される展開となりました。一方のETHは、週後半から値を戻し、週間ではプラスとなりました。
今週の私の運用実績は、投資額に対して+35,837円でした!
BTCが下落したため、前週比で利益は減少したのですが、ETHが上昇したことで小幅なマイナスにとどまりました。
前週は36,653円の利益でしたので、前週の利益から▲2.2%減少したことになります。
なぜ最近の値動きが不安定(下落方向)なのか不安に思う方もいると思いますので、次で詳しく解説していきます。
なぜ8/26(金)~27(土)に大幅下落したのか
先週の金曜以降にBTC価格は280万円を割り込んで大きく下落したことは、先週の記事でもお伝えしました。
その理由は、一言でいうと「米国経済が悪くなるという懸念が広がった」ためです。
米国はいま、年間8%~9%と物凄い勢いでモノやサービスの値段が上がっています(いわゆるインフレ)。これに対処するために、米国の中央銀行は金利を引き上げて(利上げと言います)、景気の過熱感を抑えようとしているのです。
8/26(金)に、米中央銀行(FRB)のトップであるパウエル議長が、景気を犠牲にしてもインフレを抑える姿勢を改めて強調したことで、株価や仮想通貨の価格が大きく下落しました。
ざっくりとした連想をすると以下の流れです。
インフレが凄い
↓
米国の中央銀行が金利を上げる
↓
米国の景気が後退する(悪くなる)
景気が悪くなると、人々はモノやサービスを買わなくなります。売り手は人々に買ってもらうために、値段を下げなければいけなくなるわけですね。
こうすることで、物価上昇は次第に落ち着いていくとみられています。
パウエル議長の発言は、8/25(木)~27(土)にかけて開催されたジャクソンホール会議という経済シンポジウムの中で行われた講演でのことです。この会議には、世界各国から中央銀行のトップや経済学者たちが集い、世界経済や金融政策について議論を行いました。
最も注目されていたのが8/26(金)のパウエルFRB議長の講演で、約8分間と短いスピーチの中でも、インフレに対処する姿勢を明確にしたことが相場に大きく影響を与えたのです。
この先の仮想通貨の値動きは、こうした金融政策の動向によって大きく左右されると考えられます。私は日々の経済や金融政策の動向を追っていますので、大きな出来事がある都度みなさんにお伝えしていきますね!
今週の気になったニュース
ここでは、今週のマーケットや仮想通貨について気になったニュースをピックアップします。
ここを読んでいただくと、どんなニュースが仮想通貨の値動きに影響を与えるか、いま何が話題となっているか徐々にわかるようになるかと思います。
US Job Growth Slowed in August; Bitcoin Gains
こちらは英語の記事ですが、金曜日のBTCの値動きについて解説しています。同日発表された雇用統計(米国の景気を見る上で重要な経済指標)を受けて、FRB(米中央銀行)はそこまで強烈に利上げしないのではないか、といった思惑からBTCの値動きはそこまでネガティブではなかったという内容です。
暗い見通しのビットコイン、歴史的な購入チャンスか
多くの投資家がBTC価格がまだ下がると悲観的になっているが、今は下がりすぎのため買い時ではないか、といった内容です。私は積立投資メインですが、短期的な利益を得たい人は少し買うのも手なのかもしれません。
クレディ・スイス、顧客の暗号資産3200万ドルを保有──伝統的金融機関、暗号資産カストディに近づく
スイスの大手金融機関が約45億円もの仮想通貨(暗号資産)を保有しているという内容です。色々と課題はありそうですが、伝統的な金融機関も仮想通貨ビジネスに取り組み始めていることがわかる記事ですね。
金融行政方針:Web3進めるために日本が対処すべき暗号資産の課題
金融庁が、日本が世界の潮流に置いていかれないために、対処すべき暗号資産(仮想通貨)とステーブルコイン、NFTなどに関連する課題を明らかにしたとのことです。この動きは我々日本の投資家にとって重要と思われるので、追って勉強したい内容です。
値動きの理由がわかれば不安は減らせる
ここまで、仮想通貨の最新動向や私の運用実績を振り返ってきました。
今後も、わかりやすくお伝えできるように改善しながら更新する予定です。
仮想通貨の価格の値動きが激しくて不安になってしまう人も多いのではないでしょうか?
なぜ価格は動いたのか?このまま保有し続けて良いのか?といった判断にのために、定期的に私の考えを発信していきます。